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家づくりに関わるさまざまな観点から、毎回ひとつの視点をピックアップしてお届けします。

【所長コラム】建築記・三世代家族の家

祖父母・親夫婦・子夫婦 3世代家族の家づくり 始まる

小高い山の中腹の集落に暮らすご家族。
築100年の住み慣れた家を取り壊し、
冬暖かく、耐震性・バリアフリー・安心安全のある
住み心地の良い家を建築することになりました。

敷地は、高低差3m超の傾斜がある広い土地。
山間地ゆえ、地下水や雨水処理についても配慮が必要。
3世代同じ屋根の下に暮らしたいが、可能か。
分棟した場合には、どんな生活スタイルになるのか。
それぞれに思い入れがあるなか、これらの課題を
どう組み立てて方向性を見いだすかが一番の要。
そこで、ご家族全員がそろう時間をつくっていただいて
話し合う場を設けました。

議論百出の末決まったことは、
「工事中、近隣に迷惑をかけないこと、完成後の景観に十分配慮する。
配置は分棟とし、母屋と離れの別棟住まいとする」ということでした。

独立性を大事にしてプライバシーを確保しつつ、
今後の年長者の介護も考慮し、3家族がスープの冷めない距離に住み、
力を合わせて支え合い、絆を深め安心して
過ごすことができるよう計画したい。

住まいは家族の幸せをも左右するほどの力がある
私は長年の経験から知っています。

困難・難問もでてくるでしょう。
長い道のりになるが、いつものとおりオーナーさまとスタッフが協力し、
ひとつひとつ解決をはかって着実に進めることで
「シンプルで品のある住まい」に辿り着くはず。
来年秋の完成を目指し、スタートを切ったところです。