家づくりの足あと

東山の家

東山の家

家の全体像を知ろうと、自ら模型をつくって確認、設計段階からじっくりたっぷり家づくりに参加されたご家族。「小さな家が欲しい」と願ったご家族の秘めた思いをお聞きしました。
(2011.12)

【家づくりが始まるまでの足取り】

夫はこのままアパートでも・・・とも思っていましたが、アパートは何かと手狭。年々増える荷物の置場に困ったり、中高生の娘たちが居間で勉強するので夫婦は小さくなって過ごしたり(笑)。住宅雑誌を眺めて思いを馳せながらも現実味を帯びずにいたところ、「私たちが結婚するとき、実家がアパ-トでは・・・」と言い出した娘たち。それを機に、展示場に足を運ぶようになり、家を建てる決心とは行かないまでも見ているうちに次第に気持ちが傾いていきました。


【誠設計との出会い】

住宅雑誌や新聞広告で名前を目にし、誠設計は知っていました。とはいえ自分たちでも家を建てるか半信半疑だったので直接訪ねるわけにもいかず、各社の展示場・見学会に足を運んでいたところ、誠設計の見学会広告をみつけて夫婦で出かけてみることに。
案内してくださったのは設計の岡田さん。"景色を取り込む、道なりに建てない、敷地いっぱいに建てず余白をつくる・・・。"展示場で聞くお話とは全く観点が違うお話にびっくり。設計の方ならではのお話は説得力があり、とても惹きつけられました。その後、所長さんに土地を見ていただきラフプランを描いていただく機会があました。私たちの想いを設計するご本人が直接聞いて想いを反映しようとしてくださる様子や、皆さんの人柄に触れるうちに、こちらにお願いしようと気持ちを固めていきました。


【欲しいのは、小さな家】

夫が小学4年生の頃、両親が家を建てました。それまで家族4人小さな借家に暮らしていたのが、広い家に住むようになるとなんだか急に家族が離れてしまったようで子ども心にとても寂しく感じました。その後、父が単身赴任、姉が進学。広い家はますます広く感じるように。今思えば、小さな借家での暮らしは家族がぎゅっとハグするような感覚。広くて立派な家も素敵だけれど、小さな家で家族を感じて暮らすことはとても幸せなことだと思います。私たち家族にとって、家族を感じ、皆で仲良く暮らせることはかけがえのない幸せ。ですから、建てる家は決して大きくなく、家族仲良く暮らせる小さな家をと希望しました。


【設計そして模型づくり】

020_story02.jpg設計は、所長さんと岡田さんが担当。土地の特性を活かしながら家族の思いを受け止め、いつも「より良く」と考えては提案してくださいました。提案いただく度に気持ちが感じられ、とてもうれしかったです。
一方、図面を見慣れない私たちは我が家のイメージを明確につかもうと模型製作を開始。図面を読み解きながら製作してみると、色々な事を発見しました。高さ広さの感覚、気づかなかったこと、等々。また、痛感したのが大工さんのスゴさ。製作の中でいちばん苦労したのが廻り階段なのですが、これは間違いなく大工さんも大変なはず・・・。模型であれば踏み板加工に失敗しても簡単にポイッとしてやり直せますが、本物の家となればそうはいかない。どれだけ大変か身をもって知ったように思います。
模型製作は、娘たちも手伝ってくれました。家族皆でのぞきこみながら、玄関を開けると室内はどう見えるか、家具はどのぐらいの大きさがいいか、色々なことをシミュレーション。こうした時間もとても楽しかったです。


【施工】

施工中、週末になると現場にでかけました。土曜に職人さんと顔を合わせながら見学、翌日誰も居ない現場でまた見学(笑)。毎回どのぐらい進んだか、進捗を楽しみに現場に通いました。また、施工の過程で改めて家づくりには本当に多くの職人さん・業者さんが関わって下さっていることを実感しました。私たちの家づくりに関わってくださった皆さんに本当に感謝です。


【これから】

あとから気づいたのですが、今年結婚20周年。今月結婚記念日を迎えます。今年1月、家を建てようと考え始めてからは毎週のように夫婦で見学会や打合せに出かけたり、話し合ったり。例年以上に夫婦で過ごす時間が多かったように思います。偶然にも家づくりが結婚20周年の記念イベントだったと考えると、なんだか感慨深いものがあります。これからの20年もその先も、この家でゆっくりまったり"ハグするように"家族仲よく暮らしていきたいと思います。

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