家づくりの足あと

中氷飽の家

中氷飽の家

アパート暮らしの不便さに建築を決めた、20代の若いご夫婦。まわりの人たちのアドバイスに耳を傾けながら、一歩一歩着実にすすめた家づくりストーリーを教えていただきました。
(2010.03)

【家づくりが始まるまでの足取り】

兄が早く家を建てたこともあり、夫の人生設計では"結婚したらできるだけ早く、29歳か30歳での住宅取得"をイメージしていました。
妻はそんなに急がなくても・・・とも思っていましたが、住宅ローンや我が家に暮らす年月を思うと、次第に家づくりを考えるように。そして背中を押したのは、古くて寒いアパートの住み心地の悪さ(笑)。あまりに厳しい環境に、「もうこれ以上ここには住めない!」と家づくりを決断しました。


【依頼先えらび】

家づくりを決めるとまずは住宅展示場へ。当時は何のイメージも予備知識もなくとにかく家が欲しい一心。最新の設備や工業製品を備えたハウスメーカーの展示場を見学し、「家ってこういうものなのか」と、それが当たり前に思うようになっていきました。
実際の家が建ち並ぶ住宅街にもよく出かけました。沢山の家を見るうちに、夫婦とも洋風の家に惹かれることに気づき、洋風の家を考えるようになりました。
そんななか、「本物」を勧める妻の父に紹介されて誠設計の見学会へ。誠設計の家は、職人さんの手作りで自然素材もふんだん。明らかにメーカーの家とは違っていました。しかし、見慣れたメーカーの家との違いに戸惑い、そのときは家の良さや父の言う「本物」の意味まではわかりませんでした。
そしていよいよ依頼先を決める段。数ある業者の中から信頼できる1社を選び出すのは至難の技。そこで、信頼ある夫の先輩と妻の父の縁を頼りに、某メーカーと誠設計の2社に絞って検討することに。実のところ、夫婦のなかではほぼメーカーに気持ちを固めていたのですが、一応・・・と誠設計の話をじっくり聞いてみたところ、思いがけず自分たちの想い描く家が実現できることを知り真剣に考えてみることに。さんざん話した末、夫婦で納得し、ぜひにと依頼を決めました。


【私たちの望む家】

夫婦2人住まいなので、まだ子育ての目線はないものの、友人を招いて楽しく集えること、皆で食卓を囲んだりお酒を呑んだり時には泊まっていただいたり。友人も両親も、気兼ねなく訪ねてきては皆で楽しく過ごせ、「泊まっていって」と気軽に言える住まいを望んでいました。


【設計の時間】

まずはオーダーシートの記入から。こんな事まで考えて書くんだ・・・と驚きましたが、暮らしを想像しながら記入。当初はあまりイメージがなかったのですが、プランができると次第に暮らしのイメージが沸いてきて、新しい家でやりたい事が思い浮かぶようになっていきました。
また、計画を進めるうちに意識するようになったのが外観や外から見た印象。家の中の使い勝手ももちろん大事ですが、その家の良さは家族や室内に入るごくわずかな人にしかわからないもの。せっかく建てるなら、家の前を通る人にも「いい家だ」と言われるような家をと思うようになり、色々考えては設計の岡田さんに相談し、計画を進めていきました。


【施工の時間】

地鎮祭の時。地縄で張られた我が家を見て「こんなに小さくて住めるのかな」と夫婦で話していたところ、「大丈夫ですよ、9割の方がそうおっしゃいますから。」とLLBの湯本さん。確かに、基礎・足場・建方・・・と工事が進むに連れて大きく見え、自分たちの家だという実感が沸いていきました。
施工中、夫は毎晩仕事帰りに現場に立ち寄るのが日課。職人さんたちは仕事を終えると建物外周をビシッと養生して帰るので室内の様子まではわからないのですが、他の工事現場では見かけない徹底した養生に「違い」を感じ、きちんとやってもらっているんだなぁと感心しながら見守っていました。


【今思うこと、これから】

誠設計の家は、ひとつひとつが手作り。使う材料も本物。コストコントロールしつつも守るべきを守る。既製品を使って安く効率良く、というメーカーの目指す家づくりとは異質の家づくりでした。父の言う「本物の家」の意味がわからないまま始まった誠設計との家づくりでしたが、進めば進むほど、じわじわと「本物の家」の意味を感じていきました。
これからは、庭の手入れをしたり家の中を観葉植物や小物で飾ったり。こつこつと自分たちらしく仕上げ、手をかけながら、アパートでは味わえない「我が家への愛着」をもって楽しく暮らしていきたいと思います。