家づくりの足あと

中野赤岩の家(誠の家)

中野赤岩の家(誠の家)

「自然豊かな土地で人生を」と、信州へのIターンを決めたご夫婦。中身の濃い、家族を感じるちいさな家を望んで「誠の家」を選ばれました。想いやご夫婦の辿った家づくりの軌跡をうかがいました。
(2012.10)

【家づくりが始まるまでの足取り】

これまで県外の市街地に暮らしていました。
子どもが生まれ次第に我が家を考えるように。家や土地を見て歩くようになり、沢山の物件を検討するうち、ここで家を建てるなら庭のない建売住宅が現実的だということがわかってきました。子育てをするなかで、自然に親しむ暮らしを望んでいた私たちにとって、これは大きな問題でした。
やがて、家をつくる以前にどこで子育てをするべきかどこで人生をおくるべきかを考えるようになり、話しあった末、思い切って自然豊かな土地に居を移すことを決断。お互いの生まれ育った地域で新たな職を求めたところ、縁あって昨年9月、長野に転居。母の土地を譲り受け、家を建てることになりました。


【私たちの望む家】

小さなアパートに暮らしていて感じたのが、小さな住まいならではの魅力。
いつも肌で家族を感じられ、動線も短い。収納力や使い勝手がすぐれていれば、とても暮らしやすいのです。また、たくさんの家を見て廻るうちに実感したのが木の家の温もり。とても親しみがわきました。
私たちの家は、"小さな木の家"がいい。次第に具体的なイメージを抱くようになっていきました。


【誠の家との出会い】

長野に転居するとすぐに情報収集を始めました。依頼先は、土地や地場をよく知っているところにと思い、地元工務店を中心に検討。しかし、これから長く住むことを考えると、家そのものだけでなく作り手のキャパシティや提案力、将来性も考えるようになり、なかなか決断できずにいました。
そんな頃 雑誌で見かけたのが「誠の家」。まさに想い描いていたそのままの家がそこにありました。不要なもの一切を廃除し、必要なものだけをシンプルに整えコンパクトな空間を余すところなく使い切る。掲載されているそのままをつくってもらいたいと思いました。
すぐに誠設計に問合せて話を聞いてみたところ、層の厚さや包容力感じ、依頼を決断しました。


【設計の時間】

「誠の家」はプランが決まっていたので、設計時の主な課題は外まわり。
ここは、もともと畑管の入った高低差の大きい農地。どこまでを宅地として、どのように家を配置するか、駐車スペースやアプローチ、雪の落とし場所はどうするかなど、敷地の活かし方がとても気になっていました。
設計が始まると、所長さんはとても親身になってくださり将来の変化を見据えて検討して下さいました。
その後もこの土地に長く暮らし、私たち家族を心配する祖父の想いを汲みながら、丁寧に検討を重ねていただきました。


【施工の時間】

022_story_01.jpgまずは土地の造成から。掘削すると大きな石や岩が出てきて不安になることもありましたが、無事造成が完了。地縄が張られたときは、小さいなと思いましたが建築が進むにつれ、家はどんどん大きく感じるように。
工事が始まると、夫は毎日のように現場へ。わからないことがあればすぐに教えてもらえ、窓口になる湯本さんを介してそのむこうにたくさんの方々の愛情を感じ、安心して家づくりを進めることができました。
また、プロトタイプとはいえ建てる土地に合わせて最終的な色味はそれぞれ検討。土地にあった色味を提案していただきました。同じ誠の家でも、個性ある自分たちらしい家になりますます愛着がわいています。


【これから】

022_story_02.jpg誠の家は、設計デザインされた形が完成形。あれこれ加えてアレンジする規格住宅とはまるで違い、こうして完成した家をみても、何も加えることなくここまで行き届いていることに、改めて感心するほどです。
いよいよ、この家で自然と共にある暮らしが始まります。
「もうすぐ庭のある家に住むよ」と話すと、5歳になる上の娘は「新しいおうちのお庭で育てるの」といって花の種を集めて大事に持っているよう。私たちも、祖父に教えてもらいながら念願だった畑を耕す暮らしに挑戦します。
家は、建てて終わりではなくこれからが本番。信頼して長く付き合える皆さんに見守っていただきながら、内と外が密接に関わる、私たちらしい暮らしを楽しんでいきたいと思います。


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